月か太陽か

体格差や身分差など、好きなCPには好きになる要素が含まれているのですが、その内の一つが「月と太陽」の組み合わせです。

!説明しよう!

月と太陽とは、ざっくり言うと、Aが抱える闇や迷いをBが明るく照らし、暗い場所から救い出してくれるような関係のことである。

先日、月と太陽CPの造詣に明るくない友人に説明を求められて、恋戦記で言うとね……という「これ何の授業?」みたいなやり取りが繰り広げられたので、せっかくなので恋戦記メモリアルとして書き残しておこうと思います。

ブログという正義を得てやりたい放題。


色んな面を持つ奥深いキャラの性質を「月/太陽」という一つのカテゴリに押し込めるのは、野暮と承知していますが、あくまで個人的な印象ということで。


◆玄徳/太陽

特にルート入ってないのにさしこまれる頭撫でスチルは伊達じゃない。仁徳なめんなっていう大らかさと包容力を見よ。人心をつかみ、魅了する、さすが伝説級のカリスマである。無論太陽です。むしろ太陽たる求心力がありすぎて、花ちゃんが若干心の迷子になるほど。太陽は光が強く、どうしようもなく惹かれるけど、同時に手の届かない存在にもなりえるということをよく教えてくれる。孟徳と対峙するとちょっとこの太陽、焦げ臭くなるけどな。あとフライングしちゃうけどな(ここでも言う)


◆雲長/月

雲長はさあ…(頭を抱えるポーズ)

思いでがえしで垣間見えた好奇に輝く瞳の幼さに、もしかしたら、かつては賢くも無邪気な面を持った少年だったかもしれない……みたいな取り戻せないノスタルジーも含めて月。面立ちも佇まいも思慮深さもこれでもかと月。始まりと終わりを数えきれないほど見届け、しかし道を踏み外すこともなく(重要)気が遠くなるような夜を照らした寡黙な月光。太陽の存在など、花ちゃんと出会うまでとうに諦めていただろう。最近、雲長の長い長い長い夜の孤独に改めて気づいて動悸が激しい。


◆翼徳/太陽と見せかけて月

弱った花ちゃんに果物届けてあげたり、率直な言葉で意表をついて和ませる言動は間違いなく明るい太陽。しかし酒によって露わになる不安な子どもそのものの側面を思うと、本質的な根っこの部分で花ちゃんに寄りかかっている気もしないでもない。普段はその朗らかさで相手をあたたかく包み、不意に顔を出す心細さを包んでもらう、太陽と月を兼ね備えたハイブリッド。


◆子龍/太陽

月の化身みたいな涼し気な容貌でありながら、気性はまっすぐでどこまでも骨太。何者にも妨げられない太陽の才能に溢れている。スペシャルでみせたように、世間で語られる美醜や価値感に惑わされることなく、己の目で見定め、己の心で信じる気質は、女の子が抱えるささいな劣等感や引け目を、幾度となく吹き飛ばしてくれるでしょう。ハー!かっこいいかよ。


◆孔明/月

ハア…例のごとくため息でスタート。かつてない光で貫いた太陽が消えた後も、ずっとそれを覚えていて、受けた光を身に蓄えこんでいる月(ここで肺から大量の溜め息)次に会った太陽は迷子のようで頼りなく、だから次は自分が太陽の代わりになろうとしたんだろう(溜め息のコーラス)彼女はきっと、自分を導いてくれる太陽のように感じて孔明の後ろを歩いて行ったと思うけど、孔明は孔明で、太陽からもらった光を返している気持ちだったろう。孔明が、花ちゃんの太陽のような存在でいられるのは、花ちゃんが近くにいて寄り添ってくれるからで、もし彼が最初望んだように、彼女が元の世界に帰ってしまったなら、また太陽の残り火を心にしまって、月として長い夜を過ごしただろう。孔明の話いつも長くてごめん。ため息で屋根飛びそう。


◆仲謀/太陽

個人的に、太陽部門優勝。眩しすぎてサングラスが必要。道の先に希望しか見えない。立場上避けられないしがらみや火種は多かろうが、その都度、がむしゃらに努力して、暗雲を蹴散らし、間違いなく幸せを勝ち取るだろうという絶大な信頼感。気持ちを誤魔化すことなく言葉にして、相手を不安にさせない有言実行もまた、太陽オブ太陽。決して花ちゃんを縛ったりしないのに、山ほど受けた周囲からの雑音やそしりを、一切彼女に感じさせない、健やかで誠実な守り方もやばいぞ。光の国からやってきた孫仲謀……


◆公瑾/月

月でしかない。君主が太陽でしかないというのに、対してお前は月でしかないよ。外面がいい、という要素を差し引いても、他の人と花ちゃんに対する態度の違いときたら。嫌味にくるんだわがままを、いい歳の大人が小娘にぶつけて甘えている。公瑾は日の当たらぬ場所に己を置き、陰に徹することをよしとしていたから、自分を照らしてかきまわす太陽の存在が疎ましくて眩しくて離れがたかったのだと思われ。手を伸ばすことを散々躊躇った割に、太陽が他を向くことが我慢ならない、完全に月の男です。


◆早安/月、のちの太陽

そもそも夜しか知らず、朝のない世界で生きてきたので、必然的に立ち位置は月。何かを望むこともなく、雲に隠されていたでしょう。自分の価値や役目や、見つめることをやめてしまった意志を引っ張り出してくれた花ちゃんは間違いなく太陽。夜に置かれたので月になるしかなかった早安ですが、「あの」孫家の血を引いている男です。決断力、生活力の高さ、ふわふわを手離さないファッションセンス……いずれきっと太陽になる。


◆孟徳/月

いや月でしょ(頭を抱える)

例のあの日が来るまでは太陽だった可能性もあるけど、今や10割、月でしょ。そして多分これからも月。なぜならば、もはや太陽(花ちゃん)がいなければ、孟徳は生きていけないから。丞相としてならば保てるかも知れないけれど、曹孟徳個人としては彼女を失ったら、月を通り越して滅びの星になってしまうから。いつの間にか、「孟徳」の生きる意味は「権力者であり為政者の孟徳」、に主語がすり替わってしまって、肩書のない孟徳の生きる意味は、しばらく空っぽになってしまった。そこに、呪いをといてくれた花ちゃんが丸ごとおさまったので、彼の生きる意味は花ちゃんになった。これから孟徳は、太陽の温かさを飽きずに確かめて生きるんだろうな~ハ~孟花……


◆文若/雲に隠された太陽

本編で儚さフル装備の月のスチルまでかましておいてなんだが、私共の見解では太陽なのである。あんな死の匂いチラつかせまくって私に死なないで文若って50回くらい言わせた男だけど、太陽という解釈なのである。本来、ド真面目で己の信念を尊重しているから、迷いも少なく、何かにすがることはない。良くも悪くも分け隔てのない態度は、煙たがれもするけど人の信頼を集め、頼られ、陰ながら慕われているだろう(例:あの独特の喋りの料理人)大らかでも朗らかでもないが、その実直さは誰かを助ける。ただ実直だからこそ孟徳との確執が生まれ、一時的に曇ってしまっただけだ。太陽も、分厚い雲に隠されることもある。文若ルートにおける花ちゃんの性質は太陽には違いないが、どちらかといえばあたたかい陽だまりのような柔らかさであったと思う。だから、あの時の花ちゃんはそれはもう頑張って頑張ってこれ以上ないくらい光り、風を呼び、覆っていた雲を吹き飛ばしたんだろう。雲の晴れた文若いは本来の太陽の姿に戻り、自分の為に力を尽くした小さい火である花ちゃんを、守るように抱きしめている。ような気がする。たぶん。日本語が足りなくて自信なくなってきた。あとまた話長い。


※人によって月と太陽の解釈は違うと思いますが、私の基準は太陽=相手の心を抱きしめている、です。


Broken radio

三国恋戦記への中身のない語りをたれ流す壊れたラジオ。期間限定。

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