前作は発売からすでに何年も経過していたという出遅れぶりだったので、次こそは先頭集団に混ざってやろうじゃねえのっていう前傾姿勢で買いました魁。
なので体験版はやってない!
フレッシュな新卒みたいな気持ちでnew!な三国志の舞台に拙僧は飛びこみたいのである。
ファーストインプレッション
・デフォルト名「巴」で始めたら、みんなこぞって「巴」を声に出して呼んでくれるーーー!!
感動。これ他の名前だと前作同様沈黙なんでしょうか。
他ゲームで名前を呼んでくれるシステムあったけど、発音がカクカクしてて呼ばれるたびに不安定な気持ちになったことを思い出してしまった。
・なかなか三国世界に行かない
なかなか行かない。なかなか行かないんだこれが。家族と級友達のくだりがそこそこ繰り広げられるんだ。
花ちゃんは開始早々でイノシシに追いかけられてたよ!?って友達に言ったら、いや花ちゃんも図書室で友達となんやかんやあったよ!?っていさめられた。そうかもしれない。でも今回友達どころか、巴ちゃんにあからさまに思いを寄せる浩太ってやつまで出てきたからな。しかもこの浩太、ただのモブ1にしてはかなり存在感を見せてくるのである。単なる日本への未練の材料にしては、ぐいぐいくるのである。もしかして浩太、お前とどうこうなるシナリオがあるんじゃないだろうな。いやしかし恋戦記はモブがぐいぐいくることで定評のあるゲームだった(ノーマルルートのあんじとかあんじとかあんじとかな)
・本開いたときの質問多ッッ
どうやらトリップする先がここの質問によって分岐するらしく、面接かよってくらいどんどん細かく聞いてくる。
仲穎ルートやった時、選択肢があんまりないなと思ったんだけど序盤に質問が集中しすぎなのではないか。
ルートに入るためとはいえ、一番大事なものは「金」って答える女子高生嫌だな。
今回の攻略対象はググッと人数が少なめ。
誰から行っても問題ないといえば問題ないのだろうが、攻略順は結構重要である。
忘れないで前作の雲長。
さりげなくネタバレの爆弾を抱えたやつがいきなり一番手で驚きを与えてくることもあるじゃない。
しかしフレッシュな新卒なので、予備知識/ZERO。誰がネタバレ担当なのかわからない。
ならばあとは好みに任せるしかない。
おいしいものはすぐに食べてはもったいない、限りなく本命から遠い人から始めるがいいだろう、という失礼すぎる人選により、仲穎が選ばれたのであった。本当に失礼。
~仲穎ルート~
全年齢ですよね?????????????
最低パッケージ三回確認したからね。R指定ないよな???よいこも安心してプレイできる????
アダルティ。実にアダルティ。
男女のあれそれに関しては、前作と同じくらいの感覚でやってたから、仲穎ルートの「我々はいつだって夜のターンに入る準備がある」と言わんばかりの常に漂う成人向けの気配に、ぼくはわたしは。
キスシーン何回あったかなんて、途中からも数えることを放棄した。下手すりゃ前作の軍議より多いぞ。
性欲が強いことでおなじみの玄徳でさえ(でさえ)起きてる時は遠慮してたのに、仲穎~~~~!?(裏返った声)
キスがやけにえろい部門に燦然と輝いてたのはこれまで文若さんだったんですけど、ここにきて堂々仲穎ランクイン。ていうか文若さんはあれだからね?エンディング後ですからね??この差をよく考えて欲しい。
本編でこんなに「おい…お前たち…致したのか……?」って私に勘ぐらせた奴はいない。あの暗転のあとの夜空のシーン、意味深に長すぎない?ねえ?仲穎よお、お前よお、あの玄徳だって(略)
加えて、ルート全体を支配する「破滅」ムードもやばい。時折不穏になるとかじゃない。ずっと不穏。えんえん下り坂。そしてはちゃめちゃに人が死ぬ。
乱世が舞台なので、そりゃ人は死ぬんですけど、それにしたって死ぬなあ~!?しかもかなりむごたらしい感じで。
不意に流れ出すBGMが何もそこまでというくらい怖すぎて、深夜にプレイしていたという時間帯を呪った。
魁のメインキャラはダークヒーローで、仲穎は歴史に名をネガティブに残す悪役も悪役。
攻略対象になったからといって、実はああみえていい人、とかそういうことはなく、もうめっちゃ悪いことする。しかもヒャッハー!な感じではなく、淡々と悪政を為すので余計に根が深い。
巴ちゃんが仲穎を幸せにするんだい!みたいな気持ちで始めたものの、巴ちゃんどう考えても死神の付き添い状態。地獄へ道連れ。歩けども歩けども希望見えず。
ルートに入って親密な関係を築いていく過程ずっと、幸せになる気が全くしないのである。ハッピーエンドが尻込みするこの世の終わり感に胸がざわついたよね。
友達と通話しながら分かち合ってたんですけど、我々はダークヒーローの中でも、最もダークな人を最初に攻略してしまったのでは…??と深刻な顔になりました。
ただ仲穎、顔がいい。顔がよすぎる。
最初のスチルの神がかった美しさ、あれでコロッとやられたのは私だ。
好みのお顔立ちかと言えばまた話は変わってくるけど、怜悧な美貌っていうですか、百点です(目をかっぴらいたキスシーンのスチルは怖すぎたんだけど何がどうしたというのか)
ただ!仲穎!いいのは!顔だけじゃない!
あの触れれば切れそうな美形が、ふたりきりだと弱った獣みたいに甘えてくるのは卑怯じゃない?
あと笑い方。フッ・・・・・・・て悪役御用達の冷笑が常のくせに、いきなり「ふふっ」て無邪気に笑うのやめろ!!!!!!好き!!!!!!
一番好みのタイプから外れてるとか言ってた己を平手打ちしたい。
ごめんな好きだよ。もう好みのタイプとか役に立たない物差しを基準にするのはやめよう。だいたい食べてみるとなんでもうまいもんだよこの舌は。
仲穎ルートは明日に希望がなく、あとはもう死ぬしかねえんだよ、っていう俺は何のゲームをやっているんだ、というバッドエンドへの奇蹟みたいなアレですが、その分、背徳をまとった甘美さがすごい(語彙がない)
終末感がそうさせるのか、仲穎の顔がよすぎるのか、滅びの美学極まれり、みたいな閉塞的な美しさは、前作とは全く違う感触。
仲穎が巴ちゃんに貂蝉と名付けたところ、ウオ~!って興奮しましたね。
そして「貂蝉」のポジションそのまま国を傾ける愛妾へと名実ともになっていく感じ、オトメの兵法!とかのんきに言ってた健全さはどこにといった感じである。
花ちゃんが道を切り開いて日の当たる場所へ連れ出すなら、巴ちゃんは太陽が落ちた世界でよりそってあげる役なのかな~と思ったりしました。
前作も幸せになろうとする気がない人は結構いたけど、不幸になろうとしている人はいなかった。
私が巴ちゃんの母なら、100%嫁いでほしくない。
でもよ~~胃の腑に来るんだよあの男はよ~~見捨てられねえ~~
ウグッてなるポイントは沢山あって、特に
・腹に頭をおしつけてくる「そなたは優しい娘だな」
・項羽が恋人に歌った詩「 虞や虞や若を奈何せん」
・自分を欺き罪人を逃がしたと承知の上で灯りをつけて部屋で待っていた
このあたり本当に「ウグウ…」ってうめき声もらしました
特に2番目は仲穎のアイラブユーみたいなもんだろう。顔を覆うしかない。
3番目はさ~!巴ちゃんが逃げるだろうことも予測して「早く戻れ」って心細そうに言っただろうことを思うと勘弁して欲しい。
貂蝉と呼び続けて、本当の巴という名をあえて拒んだ真意も泣ける。
貂蝉は自分とともに滅んでも、本来の名前の巴ちゃん自身は、家に帰してあげるつもりだったのかよ~ばか~お前はばかやろうだ~(畳をむしりながら)
って泣いたあと、ラストにエエエエエ
記憶喪失!?っていうか過去にいるままなの!?長安戻らないの!?
誰も知らない場所で一からやり直すのが確かにベストなんだろうけど、生活力のなさそうな二人で大丈夫か!!?やっていけるか!!?
これハッピーエンドってことでいいのか!???ハッピーか!?いや確かに普通のハッピーエンドを迎えるには、仲穎やんちゃしすぎたけどな!?
後日談がないと心配すぎて眠りが浅くなってしまう。ください公式、ください。
※言い忘れてたけど奉先がどう考えてもストライクです
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